TUGUMI つぐみ / 吉本ばなな
TUGUMI のあらすじ
二度とかえらない輝かしい季節,少女から大人へと移りゆく夏に,ふるさとの海辺の小さな町ですごした少女たちの日々――。めぐりゆく時の切なさと,生きることの歓びを描く。
出典 中央公論新社
TUGUMI つぐみ / 吉本ばななの感想・レビュー
友人から私が好きそうだとオススメされた吉本ばななさんのTUGUMI。
表紙の色合いと花柄が可愛くて、表紙からもう私の好みです。
最初に言ってしまうと甘酸っぱくて爽快な青春の一冊だと思います。
つぐみの不器用さは時には鋭く人を傷付けてしまうけれど、彼女の歪んだ愛や魅力的な容姿に引き込まれてしまうんですね。
まりあに恭一、私もその一人です。
たまに出るつぐみの言葉には力があって、とても芯を感じました。
つぐみの親友であるまりあは、少し小心者ながらも人の気持ちを考える芯がある少女だと感じました。
つぐみとまりあは性格が両極端に居ながらも、とても良い関係。
後半にあるつぐみの強い行動力は、良い悪いではなく、登場人物たちを驚かせ彼女の怒りの感情が一体となった出来事だと引き込まれました。
つぐみの恋した時は可愛くてストレートで真っ直ぐなところ、ぜひ見習いたいものです。
この本は読みながら、その情景が頭に浮かぶ描写の仕方が素晴らしいです。
そして、登場人物それぞれの表情や雰囲気などすぐそこにいるように感じられました。
日差しの強い浜辺など私が今年の夏に行った湯河原の岩海岸を思い浮かべました。
余談
TUGUMIは映画化もされていて、つぐみ役は牧瀬里穂さん、まりあ役に中嶋朋子さん、恭一は真田広之さんが演じています。
U-NEXTなら つぐみ を見放題で楽しむことができますよ。
※本ページの情報は2021年3月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。
まとめ
甘酸っぱい青春時代を思い出させてくれる吉本ばななさんのTUGUMI、おすすめです。
お読みいただきありがとうございました。